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“ショーケン&ジュリー ラジオ対談”


 1973年3月31日 ラジオ番組でショーケンとジュリーが対談。
 「太陽にほえろ!」について触れた、たいへん貴重な音源を聴く機会に恵まれましたので、ここで採録します。

 
S 僕もねぇ、まぁ刑事をやってるけどね。
  ひじょうにね。電話があるの、男の子から。
J あぁ、ドラマのね。
S ドラマの刑事をやってるからね。もう色々言ってくるわけよ。
J どういうこと言ってくるわけ?
S ショーケンはどっちの味方なんだ!?とか、ハッキリしろ!だとかね。
J あぁ、なるほどね。本物からくるわけだ(笑う)
S 本物からくるわけですよ
J 本物の学生とか。
S そのデモしてる人がね。お前はどっちの味方なんだ!
J あぁ。
S あれはドラマなんですよって僕は言ってるわけよ。
J うんうん
S いや、あれは違う!っていう風に言われるわけよ。
  かといってね。また全然関係ないちょっとヤクザ屋さん風の人にはね。
  また違った風にうけるわけよ。
J うん
S 俺よ、お前よ。俺、お前のこと好きなんだけどよって
  なぁ〜んてかかってくるわけよ。
J ふふ
S 気持ち悪いよ最近。女の子がだんだん少なくなってきて。
J 男の子が多い?
S うん。あとはね小さいガキがね……ガキがって(笑う)
J お子様が(笑う)
S あ、マカロニ!マカロニだよ!あいついきがってんだな、いつも。
  …これは何言ってんだよ。ドラマですからねぇこれは(笑う)
J (笑う)
S ジュリーもさ、あれ出たけどさ、どう思ったやっぱし
  ああいう、その……ドラマっていうことでなくてさ、
J うん
S 撃たれる瞬間だとかさ、撃つほうもやだったけどね、僕は。
J いやぁでも一種の恍惚感みたいなのあるね。芝居だから。
  芝居だから、だけどね。
S 芝居だからね。
J うん。
S そうだなぁ。芝居だからいいけど、ホントにあったら大変だよ。
  あんなことはね。
J ホントだよ。そんな、おそろしい。





『第5回オールスター 秋の紅白大運動会』

テレビ朝日の過去を振り返る番組内で、貴重な1971年当時のショーケンの姿がOAされました。内容は100m走で見事1位となるシーン。
萩原健一氏本人はこういう番組、どんな思いで出演していたのでしょうか。

 


“マカロニは男の無鉄砲さ”

 1979年4月1日に発売されたレコード「太陽にほえろ!総集編オリジナル・サウンドトラック」封入のライナーによると、マカロニは“男の無鉄砲さ”を描いたキャラクターと書かれています。
ボス 男の厳しさ
山さん 男の叡智
長さん 男のあたたかさ
ゴリさん 男の哀愁
殿下 男の優しさ
マカロニ 男の無鉄砲さ
ジーパン 男の力
テキサス 男の誠実さ
ボン 男の愛らしさ

 「太陽」はレギュラー刑事役の俳優さんに本当に恵まれたと思っています…
 それぞれ独自の個性と深みのある人間的魅力の持ち主で、さまざまなカタチの
 「男」素晴らしさを映像化してくれました。 - 岡田プロデューサー -




マカロニ着任以前の捜査一係

 マカロニ、ジーパン、テキサス・・・皆さんもご存知のように「太陽」では沢山の刑事が着任、転勤、殉職を繰り返しています。ここでは、マカロニ着任以前の捜査一係での着任や転勤をまとめてみました。

☆第001話「マカロニ刑事登場!」 1年前に内田伸子は七曲署少年課勤務をしている。【殿下を含め在籍】
☆第013話「殺したいあいつ」 内田宗吉が一係を辞職している。【ボス・山さん在籍 ゴリおらず ボスを俊さんと呼ぶ】
☆第024話「ジュンのお手柄」 ゴリさんは内田宗吉の刑事時代を知らない様子
☆第016話「15年目の復讐」 山さんが最初に担当した事件が1957年の事件。【長さん別の署に在籍】
☆第032話「ボスを殺しに来た女」 1970年の係長は、石田係長。
☆第039話「帰ってきた裏切者」 1967年当時は、ボス・山さん・長さんが在籍。【殿下、着任以前?】
☆第075話「仕掛けられた銃声」 佐山卓が1970年に免職。【ボス・山・ゴリ・長 在籍】
☆第141話「無実の叫び」 小谷昇一が一係から栄転したとのこと。【ボスを俊さんと呼ぶ】
☆ゴリさん1968年まで港署勤務。
☆ノベライズ本に、小谷昇一は元・七曲署捜査一係長と記載。

人事異動 メンバー
1957 山村刑事着任 城北署→七曲署 小谷(係長) 内田 山村 佐山
1964 藤堂俊介着任 城北署→七曲署 小谷(係長) 内田 藤堂 山村 佐山
小谷昇一栄転 七曲署→鹿児島県警 内田(係長) 藤堂 山村 佐山
内田宗吉昇格 七曲署係長に
1967 内田宗吉辞職 石田(係長) 藤堂 山村 佐山
石田係長着任
1968 石塚誠着任 港署→七曲署 石田(係長) 藤堂 山村 佐山 石塚
1969 藤堂俊介転勤 七曲署→城南署 石田(係長) 山村 佐山 野崎 石塚
野崎太郎着任 北署→七曲署
1970 佐山卓免職 石田(係長) 山村 野崎 石塚 
島公之着任 港北署→七曲署
1971 石田係長栄転 七曲署→本庁 藤堂(係長) 山村 野崎 石塚 島
藤堂俊介着任 城南署→七曲署
内田伸子着任 →少年課 藤堂(係長) 山村 野崎 石塚 島 (内田)
1972 早見淳着任 城南署→七曲署 藤堂(係長) 山村 野崎 石塚 島 早見 (内田)

 ドラマの中で描かれた情報の辻褄を合わせようとすると、ボスが七曲署にいたとされる月日と、石田係長が在籍した時代の食い違いが出てくるんですが、小谷と宗吉はボスのことを「俊さん」と呼んでいることから、ボスが係長でない頃の仲間と想定して一覧表にしています。1970年から1972年にかけては、まさに1982年一係並に人事異動が繰り返されたものと思われます。




「13日金曜日マカロニ死す」のNGカット?

 刑事になってよかったよ・・・。
マカロニが新たな決意で家路についた時、非情にも通り魔が彼を刺殺してしまう・・・。「太陽」全殉職作中、最も衝撃的なこの殉職シーンにはNGカットがあったのではないかと思われます。

第62話「マカロニを殺したヤツ」で冒頭ダイジェストに使用されるマカロニの映像は、「13日金曜日マカロニ死す」の別カット(もしくはNGカット)であるのでは?(掲載画像参照) もしかしたら、当時の週刊誌記者やスチールカメラマンなども沢山集まっておこなわれた撮影ということで何度か殉職シーンを演じたのかもしれません。

「13日金曜日 マカロニ死す」
「マカロニを殺したやつ」
(おそらくNGとなった別カット)




マカロニの死んだ場所

 13日金曜日……淳が刺殺された場所は、「太陽」本編中に何度か登場しました。第65話「マカロニを殺したやつ」での、山さんの「お前の死んだ場所がなくなってしまうな」という台詞は、70年代に入って急激に増えた若者と大人の間の溝と闇。淳という存在が若者と大人をつなぐ存在であったに違いなかったことを想像させます。第300話「男たちの詩」では、巨大なビルと橋のかかったその場所に、ボスが無言で立っていた……。ゴリさんがロッキーに強く語るシーンは、彼が確実にそのセカイに存在したことを証明しているようです……。

ボス・山さんが立ち寄る、マカロニの死んだ場所。



第52話「13日金曜日 マカロニ死す」

工事が始まって間もない場所で淳が刺殺された。
ロケ地は現在、野村ビルの建設されている場所。
第65話「マカロニを殺したやつ」
ビルの骨組みがほぼ仕上がっている。このロケ地が分かっていません。
第300話「300回記念 男たちの詩」
完全にビルが建ち、橋がかけられ、全く面影がない。
ロケ地は三井ビルの建設されている場所。




早見淳を悼む会

 「太陽にほえろ!」はキャラクターが殉職する際に、かならずファンのつどいを開催する決まりがあり、それは製作者たちの悪ノリで行われた「早見淳のお葬式イベント」が思いのほか成功したためにできた決まりだったようです。映像も詳しいイベント内容も現在では掴めないのですが、当時の資料や関係者の文章をまとめてみました。

 『殉職劇を設定すると、新聞や雑誌のテレビ担当者のみなさんが面白がってくれた。その中からいっそのこと「葬式をやったら・・・・・・」という声があがった。そこで我々も悪ノリをして、視聴者に呼びかけ、殉職劇の試写会を中心にした「お葬式」をシャレで行ってみた。殉職した刑事の黒枠の写真に献花をして試写を見るのだが、熱心なファンは試写が始まったと同時に目を真っ赤にして泣いているではないか。実際に殺されるシーンではもう、会場中の若い女性の泣き声でセリフも聞こえない。ショーケンが刺された時には、もの凄い悲鳴があがった。そのテンションの高さは同席していた我々まで思わずもらい泣きをしてしまうほどだった。』 /岡田プロデューサー 「太陽にほえろ!伝説」

 『日本テレビの「太陽にほえろ!」に出演していた萩原健一が、暴漢に刺殺された(7月13日〈金〉放映)のを最後に番組から姿を消した。 その死を悼んで放映より人足早い7月9日(月)午後6時半から、東京・新宿のアングラ劇場「蠍座」で”早見淳を悼む夕べ”が行われた。 当日は沢田研二がゲスト出演した時の「そして愛は終わった」と、萩原健一最後の作品「13日金曜日マカロニ死す」の二本が上映され、フィルムの終わる頃には、集まったファンのすすり泣きなども聞こえて、大いに感激した様子であった。 その後、会葬者として列席していた、沢田研二、井上尭之、岸部おさみ、あがた森魚、森本レオなどの仲間や、脚本家、プロデューサーのひとりひとりから追悼の言葉を貰ったが、どれも爆笑もので楽しい(?)追悼会になった。』 /渡辺プロ・ファンクラブ会報「YOUNG」1973年8月号
 『7月9日、新宿文化地下の蠍座で、「早見淳を悼む夕べ」が開かれた。狭い会場いっぱいのファンは、アンコール作品の上映と52話「マカロニ死す」の試写に涙を浮かべていた。その後の座談会では、共演した沢田研二、森本レオ、飛び入りのあがた森魚などが出演、座談会風の“お通夜”となった。/「太陽にほえろ!10周年記念号」




早見淳警部補

 七曲藤堂一家にはあまり昇進話がありませんが、警察では殉職刑事を格上げする制度があるようで早見淳も殉職したことによって「警部補」に昇格しています。

テキサス回想作「ジュンの復讐」での署長室の遺影に「七曲署 警部補」と記されてる。



『傷だらけの天使』アウトテイク?

 90年代「テレビ探偵団」や「TVジェネレーション」等の懐かしのテレビ番組を振り返る番組がブームになった頃「傷だらけの天使」を紹介するものに、現在では公開されていないアウトテイクスがオンエアされた実例があったようです。
 岡田プロデューサーが度々、自伝本で語っている“「傷だらけの天使」でショーケンが牛乳をぶちまける映像は食べ物を粗末にするという、岡田氏の意向に反する印象を持ったため没にした”という証言を有力づける映像です。
 どういった経緯で保管され、そしてオンエアされたかは一切分かりませんが、貴重な映像であることは間違いありません。

 


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