| ■欠番話とは? 【欠番】 ケツバン @途中の番号を欠くこと。また、その番号 A当番にかけること。 欠番話とは・・・すなわち欠けているエピソードのことを指し、多くの場合、本放送以降の放送はされていない。「太陽にほえろ!」にも多数この欠番話が存在しております。 以下に現在までに確認されている「太陽」の欠番話リスト記載します。
ここではマカロニ篇での3作の欠番、「ライフルが叫ぶとき」「殺し屋の詩」「男のつぐない」について検証していきたいと思います。 | |||||||
近年発売されたDVD-BOXでも、ファンの「欠番話も収録して!」という声に対し、VAP側は「努力はするが期待はしないでくれ」との返答だったらしく。 | |||||||
|
多くの欠番話に多く「封印された経緯が明確にされず、ファン達の推測の粋を越えない」 という状況であり、これからの各話検証・封印理由は管理人やコンテンツ作成に協力してくださった方の推測で製作されております。 | |||||||
|
第19話「ライフルが叫ぶとき」 昭和47年11月24日放送 脚本:石森史郎 監督:金谷 稔 ゲスト:地井武男,小笠原弘,荒井玉青 ![]() STORY 七曲署捜査一係が4年前に逮捕した殺人犯・高野が脱獄した。 その脱獄犯は、当時の共犯者である松山社長の、ある裏切りを知ったことにより復讐の鬼と化し、 松山の娘 恵子を人質に工事中のビルに立てこもった。 藤堂は石塚に、立てこもった高野の射殺を命ずる。 この作品については長い間、小説版に記載されているラストシーン、ゴリさんが犯人である地井武男氏を射殺する描写などが問題で再放送されないのでは?と考えられてきましたが、地井武男氏がゲスト出演した際の「テレビジェネレーション」という番組内でこの「ライフルが叫ぶとき」のラストシーンをスポット放送したことがあります。 ・犯人役の地井武男氏を中心に女の子を人質にする場面 ・ゴリさんが地井武男氏の肩を打ち抜いてマカロニたちが逮捕する場面 以上が放送されたようで、このことにより「射殺」というのは小説版のみの展開ということがハッキリしています。 欠番の理由として考えられる諸説 ・実物のライフルを撮影に使用したことから銃刀法違反として警察に叱られた、というのはこの作品ではないか? しかし、時代劇等の撮影では本物の日本刀が使用されることもあるとのことです。 どうも、本作品を封印する理由としては弱く感じます。 ・ゴリさんが犯人に対して「俺が地獄に送ってやる」と異常なまでの射殺へ意欲を見せるような描写があったため? これに関しては不確定な情報ですが、本放送当時の録音テープを持ってるとおっしゃる方が 某掲示板でそのような発言をしたことがあります。 もしかすると、この刑事らしからぬ発言も封印せざるをえない要因の一つとしてあるのかもしれません。 ・共犯である松山社長を尋問したり、逮捕へ向けて一係の面々が動いていないように印象づけられる。 4年前の事件に対して一係に調査不足があったにも関わらず、調べ直し等もなく高野を射殺しようと した藤堂の判断に視聴者、もしくは放送当局から注意があった可能性。 岡田プロデューサーは書籍「太陽にほえろ!伝説」でもベストにあげていることからも、ボスの厳しさと優しさを描いた作品として気に入っているようで、せめて放送できないのであれば・・・ と本放送後に小説版の中にこの作品を採用したのではないでしょうか。 | |||||||
|
第27話「殺し屋の詩」 昭和48年1月19日放送 脚本:小川 英 鴨井達比古 監督:竹林 進 ゲスト:近藤正臣,中村哲,オスマン・ユセフ STORY 「殺し屋の詩」STORY を参照下さい。 この「殺し屋の詩」では、小説版のラストとは全く違う、マカロニが犯人役の近藤正臣氏を刺殺するという、「太陽」全作品で最も衝撃的と思われる展開があります。 「殺し屋の詩」は、早見淳の人生の中で大きな転機となったに違いない上、殉職作「13日金曜日マカロニ死す」との関連性も強く考えられることからも絶対になくてはならない作品であると共に“運命”と表現された二人の再会と別れ、クールに死んでいく近藤正臣氏の迫真の演技など見所満載で、これを放送しないのはあまりに勿体ないと感じます。 欠番の理由として考えられる諸説 ・実銃を使用したシーンがある可能性(近藤正臣氏が使用しているライフルは特注の小道具と名言されているため、マカロニと近藤正臣氏のライフル狙撃対決のシーンで使用するものが可能性有り) ・ゴルゴ13のとあるエピソードに似ているため(未確認ですが、ライフルを注文する近藤正臣氏の台詞がコピーと思われるほど、ゴルゴ13のとあるエピソードに似ているとのこと) ・ストーリー上マカロニが個人感情で故意に犯人を刺殺したととられる展開だったため 視聴者、また放送当局から注意を受けた可能性。 などなどが現在までに寄せられていますが、こちらもはっきりしたことは分かっておりません。 当時の新聞記事 S48.1.19 読売新聞 「クールに死ぬ演技を計算した」 現代的な二枚目青年の役が多い近藤正臣が、珍しくプロの殺し屋役でゲスト出演する。 「最近”必殺仕掛人””日曜日にはバラを”と殺される役が多いのですよ。 こんなに続くと死に方をいろいろ考えなくては・・・・」ガンさばきにかけては正確無比な名人の役だが、最後にショーケンふんする早見刑事に刺されるシーンでは、非情さを強調してクールに死ぬ演技を計算したという。 「けん銃が大好きで、ヒマな時はよくけん銃事典を見ている」近藤は、このドラマで使う銃として、小道具係にアメリカ製アーマーライト銃を特別に作ってもらった。 また冷たさを出すためのサングラスも3日間、眼鏡屋さんを歩き回って探した」というフランス製。 クールで男っぽい役にイメージチェンジをはかっている彼の意図がどこまで出るか。 この記事から分かるように、犯人役を演じた近藤正臣氏の気合の入りようはすごかったようです。小道具のアメリカ製アーマーライト銃、自ら選んだサングラスはスチールや予告編で見ることができますが、計算されたクールな死・・・どうしても見たいものです。 S48.1.16スポーツニッポン 『スゴ味ある殺し屋ぶり』近藤正臣がクールな味 この作品へのゲスト出演の話は、昨年夏ごろからあり、スケジュール調整をしていたがこのほどやっと一週間とれたので急遽実現したもの。 「ショーケンのカッコよく、しかも緻密に計算された演技が好きで、ぜひ一度共演したかったんです。それにこんどの台本はすてきだし、やりがいがあります。」と近藤は目を輝かせる。 撮影はまず、新宿のあるビルの屋上から。殺し屋役の近藤が、外人貿易商を380メートル先から一発で撃ち抜くシーンだ。 「拳銃が好きで、拳銃事典などをよく見ているんです。」という近藤は、この撮影のために特別に作ったというアメリカ製のアーマーライト銃をたくみに使い、スゴ味のある殺し屋ぶりを発揮。 このあと、近藤の殺し屋とショーケン扮する早見刑事が拳銃やビリヤードで腕を競うシーンなどが撮影されたが、若い二人は初共演とは思えないほどすっかりうちとけ、撮影の合間にはお互いの仕事について意見交換。 情報提供:蛍子様 | |||||||
| VAPビデオ「マカロニ活躍篇」 「太陽にほえろ!」ビデオシリーズの発売が決まった当初、全33巻のリストが掲載された資料には、第3期リリース分に「殺し屋の詩」の記載が確認されます。マカロニ活躍篇と題され「プールサイドに黒いバラ」とのカップリング収録予定だったようです。是非商品化していただきたかったのですが、その後「マカロニ奔走篇」と題を変え「俺の拳銃を返せ!」に差し替えられてしまいました。 | |||||||
![]() ![]() |
|||||||
流用シーン 「殺し屋の詩」の貴重な映像を他の作品で見ることができます。それは殉職刑事回想篇「マカロニ・ジーパンそしてテキサス」の予告編と本編に1シーンづつあり、予告編のほうでは淳が殺し屋を追って激走するシーン、本編では一係へ淳がかけこんでくるシーンの2シーンが確認されます。 これはなんらかの事情で本放送以後「殺し屋の詩」の放送を行わないという製作側の決定がおそらくあり、以後日の目を見ることのない「殺し屋の詩」の映像をせめて回想シーンに使用しようといった経緯があったのでは?と管理人は推理しています。 | |||||||
|
欠番の理由として考えられる諸説 | |||||||
以上のように、「太陽にほえろ!」の欠番に関しては、実銃使用による警察からの厳重注意が2回と差別表現で封印した作品があり、また放送初期は放送当局より犯罪者を殺したり、表現において指摘が多数あったとの話が書籍等でみられることからも、プロデューサーや放送局の倫理観、そして1976年当時、国民的人気番組となっていた「太陽にほえろ!」の世界観を守るために封印された作品群が、上記だったという印象を強く持ちます。 上記以外の情報や、当時の録音テープ、放送台本、スチールなどの新しい手がかりをお持ちの方がいらっしゃいましたら、メールを下さいますと嬉しく思います。 | |||||||